風に吹かれて

ローマ帝国はなぜ滅んだのか?

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「ローマ帝国衰亡史」を書いたイギリスの歴史家ギボンの説明によれば、一言で言うと「大きくなりすぎたから」ということらしい。より詳しく見ると、原因には外的要因と内的要因があって、外的にはゲルマン人の移動、内的には家族制度の崩壊が挙げられる。

それまでゲルマン人は傭兵として雇われていただけだったが、傭兵以外のゲルマン人が大量にローマ帝国内に移動してくるようになった。また人々は快楽にふけり、家族制度が崩壊し、垂直の原理が働かなくなって、国家は統治能力を失うようになった。

日本も今後、移民は増加していくだろう。家族制度の危機も叫ばれる昨今、政治家、官僚、警察官、教師、弁護士、医師など人の模範となるべき人々が犯罪に手を染め、その権威は失墜しつつある。

子どもたちが尊敬できる教師は果たしてどれくらいいるのだろうか。政治家など口先だけで平気で嘘をつく存在であり、裏で悪いことしているのだろうとハナから信用していない。

21世紀の日本に住む我々にとって、はるか昔のローマ帝国の教訓に学ぶことは多い。

by カエレバ

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