風に吹かれて

『知ろうとすること。』早野龍五・糸井重里著

福島の原発事故の影響について、科学的データを根拠としながら、誰もが理解できる平易な言葉で示している好著。扇動的な新聞・テレビ・週刊誌などのマスメディアに流されることなく、真実とは何かを冷静に知ることが大切だと教えてくれる。

自身が常々感じていることだが、テレビに出る専門家と称する輩や、コメンテーターらの言うことよりも、メディアに出ない人たちの言うことの方が信頼出来る。早野龍五氏はその最たる例であろう。

知的刺激を受けたのが、人間の体内にはカリウム40という放射性物質が誰にもあって、半減期が13億年ということ。ウランでも原発の燃料にはならないウラン238という物質は半減期が44億6800万年だということ。そして我々の体を構成している水素原子の年齢は138億歳だということ。いやー、科学って面白い。

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