風に吹かれて

英語、音楽、書物。写真に車。日々の思索。

*

ノルウェイの森 村上春樹

      2015/09/22

norwegianwood-murakamiharuki
ブックオフで綺麗なものが100円で売っていたので、今更ではあるが読んでみようと思って買ってみた。私は村上春樹は小説よりエッセイものが好き。で感想。やはり・・・という感じ。ノンポリで、自殺した知人がいて、虚無の主人公が出会う女出会う女にモテてヤリまくるという話。これってきっと、著者の願望が投影されているのでしょうね。まったく現実にはありえないというか、読んでてシラケてしまいました。ただ、レイコという登場人物のセリフで心に響くものはありました。

「放っておいても物事は流れるべき方向に流れるし、どれだけベストを尽くしても人は傷つくときは傷つくのです。人生とはそういうものです」

ところどころに洋楽やジャズ、文学などの知識が散りばめてあって、それが作品にオシャレ感を与えているのですが、やっぱりいらないですね、あからさまな性描写。嫌悪感を感じます。それが好きな人もいるのでしょう。そういうのが好きな人、受け入れられる人が熱烈なファンなのでしょうか。私は彼の小説はやっぱりダメです。でも音楽や海外生活や旅行や走ることに関してのエッセイは好きです。

さてブックオフに売りに行くとするか・・・。

 - 書物 ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  関連記事

別冊水野和敏 R35GT-R開発責任者による本格派のクルマ批評

日本車よりも外車好きな管理人ですが、GT-Rには敬意を払っております。昔は一番好 …

されど われらが日々ー柴田翔

高校生の頃読んだ小説を読み返してみた。内容はすっかり忘れてしまっていたのだが、「 …

百田尚樹「大放言」を読んでーリアリティある至極まともな内容【感想】

「永遠の0」の作者で今話題の百田尚樹氏による新刊「大放言」を読んだ。別に大放言と …

『世にも美しい数学入門』藤原正彦・小川洋子ー数学に対する見方が変わる【感想】

数学が実は美しいものである、という新鮮な視点を与えてくれる良書。二人の会話調の平 …

【読書】日本国憲法は日本人の恥である

掲題の書を読了。著者のジェイソン・モーガン氏は米国人歴史学者で、米国の歴史学会の …

no image
村上春樹がノーベル文学賞をまたも逃す

村上春樹がまたもノーベル文学賞を逃しました。自分はファンというほどではないですが …

国連制圧ー無能な国連を描く実際にあってもおかしくない話

テロリストがニューヨークの国連ビルに侵入し、人質をとって身代金を要求し立てこもる …

秋の日の ヴィオロンの ためいきの…

太陽が傾き、日差しが部屋の奥まで入ってくる季節になった。 秋の日の午後。こんな時 …

『歴史問題をぶった切る』藤岡信勝・竹内睦泰・倉山満ー「強制連行」「従軍慰安婦」「南京大虐殺」自虐史観を正す好著

偏向した歴史教育と長年闘ってきた藤岡信勝氏、左翼講師ばかりの予備校業界で孤軍奮闘 …

no image
『知ろうとすること。』早野龍五・糸井重里著

福島の原発事故の影響について、科学的データを根拠としながら、誰もが理解できる平易 …