ブックオフで綺麗なものが100円で売っていたので、今更ではあるが読んでみようと思って買ってみた。私は村上春樹は小説よりエッセイものが好き。で感想。やはり・・・という感じ。ノンポリで、自殺した知人がいて、虚無の主人公が出会う女出会う女にモテてヤリまくるという話。これってきっと、著者の願望が投影されているのでしょうね。まったく現実にはありえないというか、読んでてシラケてしまいました。ただ、レイコという登場人物のセリフで心に響くものはありました。
「放っておいても物事は流れるべき方向に流れるし、どれだけベストを尽くしても人は傷つくときは傷つくのです。人生とはそういうものです」
ところどころに洋楽やジャズ、文学などの知識が散りばめてあって、それが作品にオシャレ感を与えているのですが、やっぱりいらないですね、あからさまな性描写。嫌悪感を感じます。それが好きな人もいるのでしょう。そういうのが好きな人、受け入れられる人が熱烈なファンなのでしょうか。私は彼の小説はやっぱりダメです。でも音楽や海外生活や旅行や走ることに関してのエッセイは好きです。
さてブックオフに売りに行くとするか・・・。