風に吹かれて

そもそもエンブレムって必要なの?佐野氏のオリンピックエンブレム、展示用写真のパクリ・盗用問題で見えてきた日本の悪しき体質

olympic_logo1
オリンピックエンブレムの使用中止が決まりました。

ネットがなかったらこんな問題は起こらずに、デザイナーは富と名声を得てますます有名になり、さらに仕事が舞い込んでウハウハ状態になっていたことでしょう。

いい時代になりました。ネットを使って一般人が簡単に悪事を暴くことができるという。

フェアな仕事をしているのなら問題はないのです。いちブロガーごときがこんなこと書く必要もないのです。他人のデザインをパクるという、デザイナーとしてあるまじきことを平然と行ったことが問題なわけです。本人は認めていませんが。

まあ、認めてしまったらおしまいなので、絶対にやってないと言い張るのは理解できます。セクハラ議員があくまでも「俺はそんなこと絶対やってない!」というような。

本人に罪の意識はないのかも知れません。もしそうだとしたら、それってSTAP細胞小保方晴子氏による論文盗用と構図は同じですね。モラルの低下といいますか、もはやモラルが無いといいますか。


2013年に行われたヤン・チヒョルト展のポスター。佐野氏もこの展覧会を見ている。「T」のロゴが以下の佐野氏原案とそっくり。

 

東京オリンピック。所詮盛り上がるのは首都圏だけで、地方在住の人間にとっては関係ないことではあるんですが、一応日本国民として言わせてもらうと、国民の祭典というべきオリンピックを利用し、不正をして利益を得るヤツがいる、というのが許せないわけです。

エンブレムの選考過程にも問題があります。佐野氏が有名デザイナーだから佐野氏の案を選んだということが容易に推測できます。それっていわゆる談合?単なる権威主義?

選ばれたのに修正ってなにそれ?修正しなければならないのなら、その時点でそれはボツにして2番目の案を選ぶのが筋でしょう。

国民の祭典なんだから、くだらない応募制限なんかつけずに、だれでも応募できるようにすればいいじゃないですか。小学生や中学生の案が採用なんかされたら面白いですねぇ。是非、「未来のデザイナー」がこの機会に発掘されることを願っています。

そうそう、審査員は利害関係のある人はダメです。そして選考過程はオープンにすべきです。よろしくお願いします。

しかし総額1億円とも言われる損失、一体誰が責任とるのでしょうか。いつものようにきっと有耶無耶になってしまうのでしょう。こういう問題が起きた時、日本の悪しき体質が露呈します。

そもそもオリンピックの大会組織委員会専務理事・事務総長の武藤敏郎氏は財務官僚。そこからして胡散臭い匂いがプンプン漂ってきます。

今回の騒動で見えてきたもの。

 

っていうか、なんでそもそもエンブレムって必要なの?

五輪マークに「TOKYO2020」の文字だけでよくね?

別に、招致の時に使ったロゴでも全然オッケー。

…って気もしないでもないような…

モバイルバージョンを終了