風に吹かれて

村上春樹氏、ドイツの文学賞を受賞

村上春樹氏がドイツの文学賞「ウェルト文学賞」を受賞しました。毎日新聞デジタル版によると、11月7日ベルリンで授賞式が行われ、記念講演をしたそうです。英語で行われた約10分間の講演では、1989年のベルリンの壁崩壊から今年で25年を迎える今、壁のない世界を想像する力を持ち、その力を持続させる重要性を強調して以下のような内容を述べたそうです。

「今も民族、宗教、不寛容、原理主義、強欲や不安という壁がある」

「私たち作家にとって、壁は突き破らなくてはならない障害だ。壁を通り抜け、どこへでも行ける。そう感じられるような小説を私はできるだけ多く書いていきたい」

「かつてジョン・レノンが歌ったように、私たちには想像する力がある。暗く暴力的な現実に直面する世界で、それは無力ではかない希望に思える。だが、その力は、私たちが気を落とさず、歌い、語り続けることの中に見いだせる」

「今、この瞬間も壁に立ち向かっている香港の若者にこのメッセージを送りたい」。

ジョン・レノンや最近の香港の学生デモのことに触れるなど、カッコいいなぁと思います。これからも素敵な作品を書いていって欲しいです。

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