ツインスパークは世界で最も官能的な4気筒エンジンである
アルファ乗りとして一番気に入っているところは、やはりそのエンジンの気持ちよさです。レッドゾーンまでスムーズに一気に吹け上がるエンジン。回せば回すほどドライバーをやる気にさせるサウンド。
「4気筒エンジン」ということに話を絞ると、世界に数多くある中で、アルファのツインスパークが最も気持ちのよいエンジンだと個人的には思っています。
もちろんすべてのエンジンを知っている訳でもありませんので、完全な独断と偏見ということになりますが、それでも持てる範囲の知識と想像力を働かせて考えてみると、やはりアルファのツインスパークになるのではないか、というのが結論です。
まず、日本車は除外です。なぜか?静かだからです。音が。ホンダのV-TECエンジンやスバルの水平対向エンジンのように、いくら性能が良くても、静かだったり「ボロロロ・・」っていうエンジン音ではダメなのです。
マフラーいじるのはダメです。ここで言いたいのは、エンジン自体の音がいいかどうかです。
ドイツ車はどうか。性能的には素晴らしいものは沢山あるでしょうが、「音」となると日本車に似て、傾向としてはやはり静かでしょう。可能性としてはBMWの4気筒なんか一番期待できそうですが、どうでしょう。昔乗ってたE30の6気筒はいい音してましたが、4気筒は乗ったことがないのでわかりません。
イギリス車。ジェントルマンの国だからエンジンも静かでしょうね。イギリスにはロータスがありますが、トヨタのエンジン使ってますし。
アメリカ車。「アメ車で音がいい=V8気筒」というイメージが強いです。想像力が乏しくてすみません。少なくとも4気筒で音がいいアメ車なんて聞いたことないし、おそらく皆無でしょうね。
フランス車。こちらも静かそうです。っていうか、音のイメージがまったく湧きません。プジョーにしてもシトロエンにしても、乗り心地優先的なクルマづくりをしてますからね。ルノーのホットモデルがかすかに頭をよぎりますが、どうなんでしょう。昔のアルピーヌとか好きですが、最近の車種は興味がないのでわかりません。
北欧車は静かでしょうから省くとして、残るはイタリア車ですが、4気筒エンジンはフィアットとアルファロメオということになります。ランチアとかマイナー過ぎるので。
フィアットと言っても普通のフィアットは静かなのでアバルトです。アバルト595コンペティツォーネに試乗してみましたが、なかなかいい音はするものの、やはり静かでしたね。新しい車はホットモデルであっても静粛傾向にあるのでしょう。
こうして見ていきますと、やはりアルファしか残らないわけです。現行モデルは4気筒でも直噴エンジンとなってしまったので、最後のツインスパークエンジン搭載モデルである147が今、最も手軽に楽しめる世界で最も気持ちがいい官能的な4気筒エンジン搭載車と言えます。
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